スーパーで、牛乳を持つ。
・・・・・・あったっけ?
家の冷蔵庫に。
朝は覚えていた。牛乳は半分。卵は四つ。豆腐ひとつ。野菜室に、にんじんと使いかけのキャベツ。
たぶん完璧。
と思って家を出たのに、もう怪しい。
そこでスマホ。
買い物前に冷蔵庫を一枚撮っておく。
それだけ。
メモしない。リストも作らない。整理もしない。
撮る。
売場で写真を開く。
牛乳、半分ある。
卵、四つ。
・・・・・・ヨーグルトもいた!
危ない。買うところだった。
消費者庁も、食品ロスを減らす工夫として、買い物前に冷蔵庫や食品庫を確認し、メモやスマートフォンの撮影をする方法を紹介している。
なるほど、食品ロス対策。
でも、売場で使うところを想像すると、もっと単純に便利そうだ。
スーパーにいるのに、画面には家の冷蔵庫がある。
野菜売場で、家の野菜室を見る。
台所をポケットに入れて買い物してるみたいだ。

これなら牛乳を買わずに済むかもしれない。
代わりに、写真に写っていなかった納豆を買う。そんな使い方もできそうだ。
帰ったらまた冷蔵庫へ。
・・・・・・次の買い物前、この写真まだ使えるかな?
いや、さすがに撮り直そう。