紫の花が、袋に入っている。
スーパーの野菜売場。
菊。
・・・・・・菊?
花屋じゃなくて?
山形では、秋になると食用菊が青果売場に並ぶ。
黄色もある。紫もある。
紫色の「もってのほか」は、花びらをむしって、さっと茹でる。
おひたし。酢の物。和え物。
つまり今日は、花を買って帰って、晩ごはんにする。

なんか、いい。
袋を開ける。
花びらを外す。
一枚。
また一枚。
・・・・・・これ、食材を下ごしらえしているのか、花占いをしているのか、ちょっと分からなくなる。
お湯へ。
紫色がふわっと沈む。
茹で上がると、しゃきっとした食感が残るという。
花なのに、しゃきしゃき。
そこも少し意外だ。
花は飾るもの。
そう思っていたけれど、食べる花もある。
・・・・・・いや、それだけか。
山形では、ずっと普通に食べてきた。
こっちが勝手に驚いているだけだ。
今日は紫の菊を一袋。
花瓶には入れない。
冷蔵庫へ。