01 / 06いま
いまのハロウィーンのお菓子売場には、大袋の中に小さな袋がいくつも入った商品が並んでいる。配りやすく、持ち帰りやすい。あまりに当たり前なので、トリック・オア・トリートと個包装は最初からセットだったようにも見える。
02 / 06かつて

ところが、アメリカ国立歴史博物館によると、1940年代から50年代にかけて子どもたちが家々を回るハロウィーンが広がったころ、渡されていたものはキャンディだけではなかった。手作りのクッキーやケーキ、ポップコーンボール、りんご、コイン、小さなおもちゃ。家に招き入れて、お菓子を食べたりゲームをしたりすることもあったという。
03 / 06変化
1950s→1970s
1950年代になると、菓子メーカーがハロウィーン向けの販売に力を入れ始め、あらかじめ包装されたキャンディが広がっていく。準備がいらず、訪ねてくる子どもが増えても配りやすい。そして1970年代には、未包装の手作り品を心配する声も強まり、封をされた、見慣れたブランドのお菓子が選ばれるようになった。
04 / 06受け渡し
こうして見ると、個包装は単なる小分けではない。知らない家の玄関で受け取り、持ち帰り、あとで食べる。トリック・オア・トリートという習慣が広がるほど、「何を渡すか」と同じくらい「どんな状態で渡すか」が大切になっていった。
05 / 06日本の売場
2026年の日本では、ロッテのハロウィーン商品も、チョコパイ、パイの実、コアラのマーチなどが大袋の中で個包装になっている。しかも小さな袋そのものに、ハロウィーンのデザインが施されている。
06 / 06そして、いま
かつて包装は、配りやすさや受け取りやすさを支えるものだった。いまでは、その一袋まで祭りの景色をつくっている。
✑ よなより
