01 / 05いまの景色
売場から、食卓へ。
10月になると、スーパーや菓子店の売場にハロウィーンの商品が増えてきます。チョコレート、クッキー、キャンディ。かぼちゃやおばけが描かれた袋を見ると、ハロウィーンの食べものはお菓子、という印象があります。
ところが、アイルランドの伝統をたどってみると、少し違う食卓が見えてきます。
02 / 05Samhain
りんごとナッツの夜。
アイルランド国立博物館によれば、11月1日の冬の始まりを告げる祭りSamhainでは、その前夜である10月31日に祝宴や遊びが行われました。そこで用意されたのは、収穫した果物やナッツ。食べるだけでなく、りんごを水に浮かべて口だけで取ったり、ひもから吊るしたりして、子どもたちの遊びにも使われたそうです。
ハロウィーンの夜に、りんごとナッツ。
いまのお菓子売場から見ると、少し意外ではないでしょうか。
03 / 05昔の食卓
遊び、占い、冬支度。
当時の記録には、バームブラックというパン菓子も登場します。中に指輪などを入れ、どの一切れを引き当てるかで将来を占う習慣がありました。コルカノンやボクスティといったじゃがいも料理も、伝統的なハロウィーンの食べものとして紹介されています。
昔のハロウィーンは、甘いお菓子を配る日というより、収穫したものを食べ、遊び、占いながら冬の始まりを迎える夜だったようです。
04 / 05いまへ戻る
いつもの売場に、別の入口。
そう知ってから10月の売場を見ると、少し景色が変わります。かぼちゃの菓子やチョコレートの近くには、りんごがあります。青果売場へ行けば、ナッツや秋の果物も並んでいます。
もちろん、現在の日本のスーパーが昔のアイルランドのハロウィーンを再現しているわけではありません。でも「お菓子のイベント」だけではないと知ると、いつもの売場にも別の入口が見つかります。
05 / 05今年の夜
キャンディの隣に、りんごを。
今年のハロウィーンは、キャンディの隣にりんごをひとつ置いてみる。そんな楽しみ方もありそうです。
✑ まのえ
