中身より先に、外側へ会う。
贈りもののお菓子は、中身に会うより先に、箱や紙袋の姿でこちらへ届く。
クッキーも、チョコレートも、まだ箱の中。
でも贈りものとして最初に会うのは、箱の外側だ。
昔ながらのお中元やお歳暮だけじゃなく、「昨日ありがとう」「これ、おいしかったから」くらいで渡すお菓子もある。
大げさすぎない。でも、そのまま渡すより少しうれしい。
その「ちょうどよさ」って、味だけでは作れないのかもしれない。
箱の大きさ。紙の手触り。開け方。
こういうところ、ちゃんと見てみると面白い。
そして食べ終わる。
箱が空になる。
捨てる?
……いや、これ、何か入れられそう。
切手。
ボタン。
クリップ。
そうやって取っておいた箱が、引き出しにもう二つある。
増えてる。
でも、この箱もたぶん残す。
