9月。
コンビニの棚に、おはぎを見かけたら。
つぶあん。きなこ。
あ、お彼岸か。
……なんで、お彼岸におはぎなんだっけ?
知っているようで、説明できない。
少し調べる。
春と秋のお彼岸に、おはぎやぼたもちを供える。
農林水産省の紹介によると、小豆の赤には災いを払う力があると考えられてきたという。
へえ。
コンビニで何気なく手に取る一個に、思ったより長い話が入っていた。
春はぼたもち、秋はおはぎ、と呼び分けることがある。
牡丹と萩。
花の名前と関係していたのか!
そして2026年。
たとえば蛍光灯の下、透明なパックに、ひとくちサイズのおはぎが四つ並んでいたら。
昔の人が見たら、どう思うんだろう。

小さっ。
とか言うかな。
でも、なくなってはいない。
手づくりの台所にも、和菓子屋にも、コンビニにも。
大きさも、買う場所も、食べる理由も、一つではない。
お墓参りの帰りに買う人もいれば、ただ甘いものが食べたくて買う人もいる。
その一個から、9月のお彼岸を思い出す。
変わりながら残るって、こういうことかもしれない。
……と考えていたら、きなこをひとつ食べたくなった。