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STORY 06


9月、月見が多すぎる。

月見バーガー。

月見パン。

月見おにぎり。

月見まん。

月見スイートポテトプリン。

・・・・・月見プリン!?

どこが月?

黄色い。丸い。

あ、そこか。

商品案内を見ているあいだ、空の月は見ていない。見ているのは、だいたい卵とかカスタードだ。

月見そばなら分かる。白身の中の黄身が、夜空の月。

でも今は半熟卵でも月見。カスタードでも月見。ローソンの案内には、お芋のプリンまである。

私たち、黄色くて丸ければ、かなり簡単に月を見つけるらしい。

面白くなってきた。
空の満月と、月に見立てた黄身をのせたそばのラフな水彩イラスト
空にあった黄色い丸は、いつの間にか器の中にもいる。Illustration: YOMITABE

そもそもの月見は、本当に月を見るものだった。中秋の名月をめでる習慣は平安時代に中国から伝わったとされ、日本では農業の行事とも結びついたという。

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空にあった月が、いつの間にか丼へ降りて、ハンバーガーにはさまり、パンに入り、ついにプリンへ。

すごい移動距離。

マクドナルドの月見バーガーは1991年に登場。2026年で、そこから35年。

35年!

もう「最近の月見」でもない。

昔の月見が消えたわけじゃない。月見団子もある。その横にバーガーが来て、パンが来て、プリンまで来た。

月見、増殖中。

ここまで一日じゅう「月見」を見せられると、本物も気になる。

たとえば、帰り道。

空を見る。

・・・・・あ。

今日は、ちゃんと出てる。そんな夜もありそうだ。