おにぎりなのに、海苔がない。
代わりに巻いてあるのは、漬物。
広島菜むすびというらしい。
写真を見て、気になったのは中身じゃなかった。外側が、緑。しかもこの葉っぱ、思っていたよりずっと大きい。
広島菜漬けを一枚広げて、その上におにぎりを置く。右から折って、左からも折る。ごはんが隠れる。
なるほど。これなら巻ける。
広島菜は葉が大きく、浅漬けにすると鮮やかな緑色と歯切れのよさが特徴だという。広島市の川内地区で古くから栽培されてきた野菜だ。

いつも、おにぎりは中身ばかり見ていた。
梅か。鮭か。昆布か。今日は何にしよう。
でも広島菜むすびは、外側を変えてきた。
海苔じゃなくても、おにぎりってちゃんとおにぎりなんだ。
しかも、特別な日の料理というより、家で食べたり、お弁当に入ったりする身近なものらしい。土地の味って、もっと大げさなものを想像していた。
葉っぱ一枚で、いつものおにぎりが急に知らない顔になる。
これ、ちょっと食べてみたい。